Wi-Fiルーターの周波数帯域が2パターンあるのは知ってますか?
2.4GHzと5GHzでWi-Fi接続に違いがあるのか
遅いイメージがある周波数帯 2.4GHzですが、実際には5GHzとどんな違いがあるのでしょうか。
2.4GHzと5GHzの周波数では電波の特性が違うことが最大の特徴。
電波の特性では、周波数が低ければ「障害物を迂回して遠くまで届きやすい」特徴があります。逆に周波数が高くなると障害物などで途切れやすくなる代わりに、通信速度が速くなる傾向にあります。

周波数が低い2.4GHz帯は、離れてても安定して接続できる代わりに通信速度が5GHz帯より遅いんだね。
チャンネル数の違いもある
電波の特性以外に、チャンネルの絶対数の違いがあります。このチャンネル数が大きく通信速度に影響を及ぼすことも

周波数帯以外に、チャンネルなんてあるんだね!でも全く意味がわからないんだけど
2.4GHz帯のチャンネル数
2.4GHz帯のチャンネル数は、全部で14チャンネルあります。一見たくさんあるように思えるけども下のグラフを見てみると・・・

一部のチャンネルの周波数が重なってるけど、問題ないの?
複数の端末で無線接続をおこなう場合、隣り合ったチャンネルは、電波の帯域が重なるので通信ロスが発生しやすくなります。
基本的に各チャンネルの帯域が重ならない様に設定するのがベストな使い方!

2.4GHz帯の各チャンネルが重ならない使い方だと、4パターンのみ。すごく少なくないね
2.4GHz帯を使用した最適な使い方は、「1ch・6ch・11ch・14ch」の組み合わせがベストな使い方。同じ周波数帯で接続台数が増えると、コリジョン(通信が衝突してエラーが起きる現象)が多発して通信速度の低下に繋がります。
5GHz帯のチャンネル数
短距離での接続なら通信速度が速い5GHz帯のチャンネル数は、全部で19ch(厳密には違うけどね)チャンネル帯域が多いから干渉が少ない


5GHz帯のチャンネルが多いのは、わかったけどW52とかW53,W56て一体なんのこと?
- W52 屋内(2019年6月より特定の条件下で屋外利用可能に)
- W53 屋内のみ
- W56 屋外可能

W52の帯域の条件てそんなに厳しいの?
- 人工衛星に影響を与えない(上空側へ強い電波が出ない)工夫が施された専用機器を利用する。
- (「5.2GHz帯高出力データ通信システム」の技術基準適合証明等を取得した機器)
- アクセスポイント及び中継器については、事前に総合通信局に「登録局」の手続が必要。
- 気象レーダーに影響を与えない場所(告示に示す「開設区域」内)でのみ利用可能。

5GHz帯は、ルールが細かくてわかりにくいね・・とりあえず5GHzを使用する環境は、屋内であれば19ch全部使用可能って覚えておくね!
5GHz帯は、チャンネルが被らなければ帯域干渉が起きない特徴もあります。
チャンネル変更はおこなった方が良い?
周波数帯域でチャンネル数に大きな差があります。チャンネルを気にするか周波数帯を気にするかは使用者次第ですが、手軽に通信速度向上を行いたい人は、手動でチャンネルを固定したほうがよさそうです。

手動でチャンネル固定するとして、どのチャンネルにするのが一番いいの?
ほとんどのWi-Fiルーターは、自動で快適なチャンネルに設定してくれます。しかし、他の機器の電波干渉を受けないチャンネルを自動で選別しているだけです。
とりあえず、チャンネルを変更してみて一番通信が安定するチャンネルに固定するのが賢い選択になります。

チャンネルを変更するデメリットもやっぱりあるんだよね?
基本的に、自動設定で選ばれたチャンネルが一番早いので、手動設定を行うと通信速度が低下するおそれがあります。
結局どっちの帯域がオススメなのか
やっぱり通信速度が速い方が良いですよね!でもある程度のスピードが見込まれる環境課であれば、速さよりも安定感を選んだ方が後々の後悔が少なそうですね。
2.4GHz帯は、天井や壁などの遮蔽物に強く、電波が届きやすいので安定性を求めるならこの周波数帯がおすすめ!

Wi-Fiルーターと離れた部屋で使用するときは、2.4GHz帯が良さそうだね!

5GHz帯は、チャンネル毎の電波干渉に強く、比較的通信速度がはやいが扉や壁を挟むと、電波が届きにくくなる。

Wi-Fiルーターと同じ部屋で使用するなら、5GHz帯を使用した方が快適なんだね!
Wi-Fiの周波数帯は、接続時のSSIDの詳細に出てくる通信規格を見て判断してください。
通信規格については、こちらの記事がオススメです。

快適にWi-Fiを使用するには、周波数の切り替えが必要なんだね!
聞いたことあるけどよくわからないね・・なんとなく2.4GHz帯は遅いイメージがあるけけど実際どうなんだろう