次亜塩素酸が最近、TwitterなどのSNSで話題のキーワードになってますよね!これまで耳にすることの無かった次亜塩素酸ってなんだと思って調べてみたら、人体無害の消毒液らしいです。
色々な種類がある次亜塩素酸
次亜塩素酸を調べていくと、大きく分けて2つの違いがあるみたいです。
- 次亜塩素酸水
新型コロナウィルス感染防止のためにアルコール消毒液の替わりとして注目されてるのが、「次亜塩素酸水」らしいです。ニオイも無臭で、アルコールよりも強力にウィルスを死滅させることが出来るらしいです。歯医者の消毒用うがい薬としても使用されているとか
- 次亜塩素酸ナトリウム
ハイターとか漂白剤に使用される強力なアルカリ性の洗剤。「まぜると危険」の表記で有名ですよね。人体には影響あるけど、十分な換気と手袋・マスクを付けて使用すれば超強力な殺菌剤として使えるのが特徴だよね!

今回、紹介するのは次亜塩素酸水のタイプだよ!間違えないでね!というより、次亜塩素酸ナトリウムは危険なので、ほんと使い道が限られるんだよね
次亜塩素酸水の種類
実は、厚生労働省の報告文書において、明確に種類が区分けされています。簡単に説明すると、液体中に含まれる有効塩素濃度の割合とpH値によって次亜塩素水が3つに分類されています。(pH値は、0~14まであり、pH7が中性・pH値が低いと酸性側・pH値が高いとアルカリ性になります。
- 強酸性次亜塩素酸水
水溶液中に含まれる有効塩素濃度は、20~60ppm(0.002%~0.006%)でPH2.7以下のもの。
0.2%以下の塩化ナトリウム水溶液(食塩水)を有隔膜電解槽で電気分解して得られます。 - 弱酸性次亜塩素酸水
有効塩素濃度が10~60ppm(0.001%~0.006%)、PH2.7~5.0となります。
0.2%以下の塩化ナトリウム水溶液(食塩水)を有隔膜電解槽で電気分解して得られます。 - 微酸性次亜塩素酸水
有効塩素濃度 50~80ppm(0.005%~0.008%)でPH5.0~6.5の範囲の水溶液です。
製法は、3%以下の塩酸及び5%以下の塩化ナトリウム(食塩)を含む水溶液を無隔膜電解槽で電気分解して得られます。
※mg/kg = ppm(百万分の一)

細かく分かれてるけど、この中でも微酸性の次亜塩素酸水が最も安全で殺菌効果が高いんだよね!
次亜塩素酸は、グラフの値を見るとアルカリ性に傾くと(HCℓO)の含有量が減り、代わりに次亜塩素酸イオンの比率が多くなります。殺菌効果としては、次亜塩素酸の比率が高いほうが効果があるため、微酸性の次亜塩素酸が最適な状態ということがわかりますね。
万能な次亜塩素酸水の効果
消毒アルコールの代わりに使われ始めている次亜塩素酸水の効果が気になりますよね!そんな次亜塩素酸水の効果について紹介するよ!

効果を知らないで使うより、知ってた方が安心だよね♪
次亜塩素酸水は、水と塩化ナトリウム(塩)を原材料とした液体で、自然界にあるもので生成されているので、安心・安全性が認められています。
厚生労働省による食品添加物としても認められており、人体に対する影響もなく、特定農薬として使用も認められています。また、取扱いに神経を使う必要が無いというメリットがやっぱり非常に大きいですね。
主な効果
ウィルスや細菌に対して非常に除菌作用が強い次亜塩素酸水。特にウイルスの中でもノンエンベロープウイルスと呼ばれているアルコールなどに耐性があるウイルスにも効果的です。
通常のアルコールでは、エンベロープウイルスにのみ有効ですが、ノロウイルスに代表されるノンエンベロープウイルスにはアルコール除菌では効果があまり無いと言われています。
- エンベロープウイルスとは(弱いウイルス)
エンベロープ(膜状のものに包まれている)ウィルス。膜を破壊されるとウィルスが死滅してしまう。 - ノンエンベロープウイルスとは(強いウイルス)
膜状のものに包まれてないうぃするのこと。ウィルス自体が強固に形成されているタイプが多い。
エンベローブとノンエンベロープウイルスにはどんな種類がある?
身近なウイルスの大半が、エンベロープウイルスですが、中には身近なウイルスが危険なノンエンベロープウイルスもあるので注意が必要です。
【エンベロープウイルス】
- B型肝炎
- 単純ヘルペス(口唇ヘルペスなど)
- エボラ
- コロナウイルス(SARS-CoV)
- AIDS
- インフルエンザ他
【ノンエンベロープウイルス】
- アデノウイルス
- A型肝炎
- ポリオウイルス
- コクサッキーウイルス(手足口病など)
- ノロウイルス他
主な一例ですが、身近なウイルスを紹介しました。最近、話題の新型コロナウイルスは、エンベローブウイルスなので、アルコール除菌で対策を取ることが出来ますが、中々手に入りにくい状況なので、次亜塩素酸水などの除菌水で代用するのが良さそうです。

アルコールで除菌出来ない、ノンエンベローブウイルスって厄介だね・・でも、次亜塩素酸水があればすべて解決なんだね♪
ノンエンベローブウイルスには次亜塩素酸が有効的
ノンエンベローブに最も効果的なのが、次亜塩素酸と言われています。次亜塩素酸の代表的なものが、次亜塩素酸ナトリウムですが、取扱いに注意が必要であることや人体への影響などもあるため、使用用途に制限がありますが、次亜塩素酸水であれば、人体に無害で無臭の消毒液として食品周りや赤ちゃんなどにも安心して使用することが出来ます。

やっぱり、人体に影響のある次亜塩素酸ナトリウムは取扱いがめんどくさいよね。次亜塩素酸水であれば、楽なんだね!
次亜塩素酸水の入手方法
次亜塩素酸水を手に入れる方法は、主に2つの方法があります。ネット通販などで売られている次亜塩素酸水を作り出す生成器を購入する方法と次亜塩素酸水を直接購入する方法があります。
筆者のオススメとしては、後者の次亜塩素酸水を買ってしまうことです。値段もそこまで高くないので通販サイトや量販店で手に入れましょう・・と言いたいところですが、注目が集まったことで最近は入手が難しくなっているのが現状です。

通販で簡単に手に入るなら、買った方が楽なんだね!
次亜塩素酸の生成器を購入する方法と注意点
ネット通販の次亜塩素酸の生成器に注意
次亜塩素酸水を作り出す生成器は、実は非常に数が少なく一部の技術を持ったメーカー製のものでなければ作り出すことが出来ません。
一部製品には、簡単に作り出すことの出来る、次亜塩素酸ナトリウムを生成する機械を偽り、次亜塩素酸水を生成することが出来ますと謳われているものがあるので注意が必要です。
非常に見分けの付けにくい、次亜塩素酸の生成器ですが見分ける方法があります。
【化学式で見分ける方法】
- 次亜塩素酸水の化学式
HCIO - 次亜塩素酸ナトリウムの化学式
NaCIO
【ネット通販で売られているニセモノ】
このようなポイントで見分けましょう。

上記画像の右下を見てもらうと化学式が書いてありますが、表記上は次亜塩素酸水となっていますが化学式がどう見ても次亜塩素酸ナトリウムです。
pH値が高く、アルカリ性に近い値の次亜塩素酸であることが分かるため、殺菌能力も低いことが予想されます。

次亜塩素酸水って表記なのに、生成物は次亜塩素酸ナトリウムなんだね・・・やっぱりpH値を低く管理するのが難しいんだね。
次亜塩素酸水は、基本的にpH値が7以下で生成することがポイントになります。このpH管理が非常に難しく、管理せずに生成するとほぼ、pH値が7以上のアルカリ性に傾いてしまいます。
【次亜塩素酸水を生成できる機器】

次亜塩素酸水を生成することが出来る機械を紹介するよ♪でも一般で売られている製品って数が少ないんだよね・・
オススメ度:★★★★★
【2020年5月1日より新発売のジアイレーサー】
有限会社サプライズから2020年5月1日新発売のジアイレーサーは、水道水と塩だけで次亜塩素酸水を生成。ミスト型スプレーで、空間除菌が可能になっています。
作り方も水筒型のボトルに水道水200mlと塩1.5gを入れて生成装置をONにするだけ。最大の特徴は、どこにでもある水と塩だけでウィルス対策が可能な次亜塩素酸水を安定して作り出せる点。ミスト型スプレーなので気になる空間に吹きかけたり、手洗いなど気になる箇所の除菌用として使用できます。

普段、触れるようなところはすべて除菌だね!
オススメ度:★★★★☆
【Panasonic ジアイーノ 空間除菌脱臭機】
空気清浄機に見えて機構が全く違う、Panasonicの次亜塩素酸 空間除菌脱臭機 ジアイーノは、24時間お部屋の空間を丸ごと洗浄してくれる製品となります。
専用の塩タブレットを機械にセットするだけで、部屋全体を除菌してくれるので非常に便利な反面、値段が高いことと、設置した空間しか除菌が出来ないので、オススメは星4つとしました。
お金に余裕がある人には非常にオススメな製品となっています。ですが、現在生産が追い付かない状態のため注文を一時受付中止となっているので中々手に入れるのは難しいかもしれませんね。


やっぱり、生産が追い付かなくなるほど需要がある製品なんだね
次亜塩素酸水を購入する方が簡単
次亜塩素酸水は、買った方が遥かに安く、自宅生成した生成液よりもpH値が安定、かつ容器なども保管に適したものが多いので保管期限も長く使いやすいです。
自宅で生成した次亜塩素酸水は、水道水で作るため不純物が多く含まれている関係で、保管期限が生成後約24時間程度しか持ちません。
次亜塩素酸水を購入するポイント
なるべく量が多く、保管期限が長い次亜塩素酸水を購入するのがポイントです。
18ℓの大容量、4000円弱で購入可能な次亜塩素酸水。未開封で半年、開封後は2カ月弱も保管期限があるので安心して使えます。また、歯科医が勧める次亜塩素酸水の生成器は500ppmで、うがい薬などとして利用されていますが、こちらは、50ppmと有効塩素濃度が抑えられているのも嬉しいポイントですね。
実際に、塩素濃度は、50ppm~80ppmくらいが一番、除菌作用に有効的だとのグラフも記事中間で紹介している、微酸性次亜塩素酸水として利用できます。

次亜塩素酸水の生成器が数万円するのを考えると、凄い経済的だし18ℓもあれば、毎日使っても使いきれない位の量だよね。
次亜塩素酸水は、有機物に触れると水に戻るから安心
50ppm以下の有効塩素濃度の次亜塩素酸水であれば、人の皮膚に触れても問題ありません。(厚生労働省のガイドラインにも記載あり)次亜塩素酸の性質によって、有機物に触れると化学反応が起こり、水とごく少量の塩とクロラミンに分解されます。
クロラミン(窒素化合物)とは、プールなどで嗅ぐ塩素のニオイの元。
この分解過程で、ウイルスと菌を死滅させることが出来るのです。
次亜塩素酸は、人の体内でも生成されている
体の中に侵入する有害な細菌を白血球が攻撃・撃退することは知っていると思います。実は、この白血球は「酵素」を使いスーパーオキシドと言われている活性酸素を作り出します。そこから生成される「次亜塩素酸」を使って最近やウイルスを撃退しています。
こうした仕組みを理解すると、次亜塩素酸水がとても人にやさしく、細菌やウイルスに対しては高い殺菌力を持っていることが理解できると思います。
少し長くなってしまいましたが、是非みなさんの生活に次亜塩素酸水を取り入れてみてはいかかでしょうか。
人体無害の消毒液ってすごいね!食毒成分ってなんとなく人体に多少なりとも影響ありそうな気がしてたんだけどね